リートは、短期的にはボラティリティが高まる可能性があるものの、金利上昇や高止まりするインフレなどといった厳しい経済環境による影響を緩和するのに役立つ位置にある資産クラスであると、コーヘン&スティアーズでは考えています。
要旨
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リートは歴史的にみて、金利上昇後に力強いパフォーマンスを発揮。
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リートは、インフレ率の上昇に耐えられるインフレ耐性を有する。
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リートは、予見性の高い配当成長見通しと、過去平均を上回るキャッシュ・フローの成長見込みがある。
金利上昇は、歴史的に見てもリートへの影響は軽微
サプライチェーンの混乱とコモディティ価格の高騰により、インフレ率は長期にわたって高止まりする可能性が高いため、FRB(米連邦準備理事会)は少なくとも2022年は利上げを継続すると予想されます。このような金利上昇環境は、投資家の取るべきポジショニングに重大な問題を提起しています。
例えば、金利上昇局面ではリートへの投資を避けるべきと考える投資家もいますが、歴史を見ると、必ずしも得策とは言えません。
金利の急激な上昇は、短期的には市場の混乱を招く可能性がありますが、歴史的に見ると、金利上昇よりも経済成長や雇用の方向性の方が、リートのリターンに大きな影響を与える傾向があります。つまり、FRBが利上げに踏み切ろうとする環境は、賃料の上昇という形でリートに恩恵を与え、インフレへの緩衝材として機能し得る特性を持っていると言えます。
上記の内容は、レポートの一部をまとめたものです。
指数定義/重要な開示事項
投資家はインデックスに直接投資することはできず、インデックスのパフォーマンスは、手数料、経費、税金の控除を反映したものではありません。インデックスの比較は、ボラティリティやその他の特性が特定の投資対象とは異なる場合があり、限界があります。米国債券:ブルームバーグ米国総合債券インデックスは、投資適格な米ドル建て固定利付課税債券市場を測定する広範なインデックスです。米国リート:FTSE Nareit All Equity REIT Indexは、不動産担保付抵当権以外の適格不動産資産を総資産の50%以上保有し、かつ規模および流動性の最低基準を満たすすべての税制適格REITを対象としています。米国株式:S&P500指数は、大資本500銘柄からなる非管理指数で、米国株式市場の一般的な指標として頻繁に使用されています。米10年物国債:米10年物国債は、米国政府が発行する10年後に満期を迎える債券です。
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