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マスター・リミテッド・パートナーシップ(MLP)戦略

マスター・リミテッド・パートナーシップ(MLP)を含むミッドストリーム・エネルギー企業への投資は、非従来型の資源開発、エネルギー・インフラ関連の設備投資の増大および配当成長の恩恵を受けることができると考えています。

インフラ資産クラスの定義

ミッドストリーム・エネルギー企業は、エネルギー関連の天然資源において、川上の生産者と川下の最終消費者を繋ぐ事業に従事しています。パイプラインなどのミッドストリーム事業は、エネルギー・セクターのいわば「有料道路」であり、耐用年数の長い実物資産、高い参入障壁、コモディティ価格の影響を直接受けにくい傾向、予測しやすい手数料ベースの収入構造および経済活動に不可欠なサービスに結びついた事業といった特徴があります。ミッドストリーム・エネルギーは、広く4つの部門に分類することができます。

  • パイプライン:原油と天然ガスを生産地から需要地へ移動する主な輸送手段
  • 集積・処理:配送システムおよび副産物を除去する天然ガス液(NGL)処理施設
  • 貯蔵:通常、精製所または港湾の近くに設置される天然ガスおよび原油の貯蔵施設
  • 精製品:原油を処理してガソリン、ディーゼル、ジェット燃料、灯油などの各種石油製品を製造する会社

 

魅力的な長期投資機会

原油、天然ガスおよび天然ガス液の生産増加は、技術進歩によってシェールやその他非従来型資源の採掘の採算が高まってきたため、加速し続けています。供給増加はこれらの資源を処理し、最終消費市場に輸送するニーズを高めており、通常ミッドストリームMLPがそのサービスを提供しています。MLPは世界的なエネルギー需給動向の枠組みのなかで長期的な成長が可能であると考えています。

高い収益と成長性

ミッドストリーム・エネルギー企業は、数量ベースの使用料と多くの場合にインフレ率に連動する収益から生じるキャッシュフローを生み出す有形資産と結びついています。これらの企業の配当は従来から安定しており、増加傾向にあります。MLPは、その他公益関連株や債券などインカム志向の証券の多くより、税制面で優遇された収益をもたらします。MLPは今後も高い配当成長の実績を築いていくと考えています。

設備投資ニーズ

エネルギー関連のインフラ開発は、生産増加ペースに追い付いていません。供給の増大と需要の変化へ対応するためには、過去に例のない規模のインフラ構築が求められると予想されます。それがMLPに多様な開発プロジェクトを提供し続けると予想されるなか、MLPは向こう数十年間にわたる設備投資ニーズから利益が得られる特異な位置づけを有します。金融政策や規制面での多くの追い風は、今後数年間にわたりミッドストリーム・エネルギー事業の拡大を支え続けると考えています。 

MLPおよび関連するミッドストリーム・エネルギー企業の利点

上場ミッドストリーム・エネルギー証券への投資は、上場企業を通じて有形のインフラ資産を所有するメリットを提供します。さらに、MLPは収益分配に対する税制優遇(パススルー)を受けるため、一般的に高い配当が可能です。