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ハイブリッド証券戦略

ハイブリッド証券は歴史的に過去において投資適格市場のなかで最も高い利回りを提供しており、現在は世界的な金融規制に関連する希少価値による供給縮小の恩恵を享受しています。

金融改革がもたらす投資価値

米国を始めとする世界各国中の規制当局は、Tier 1資本として認められる証券タイプにつき、新しい定義を定める過程にあります。一定のタイプのハイブリッド証券は、Tier 1資本として認められなくなり、発行体にとってもはやコスト効率の高い自己資本ではなくなる可能性があります。そうなれば、多くの企業が、その影響を受ける証券の繰上償還や買い戻し、公開買い付けを行うと予想されます。その一部は額面を下回る価格で取引されている場合があります。こうした動きは、償還される証券の借り換えとして(新しい形態となる可能性がある)新たなハイブリッド証券が市場で売り出される場合、米国を始め世界中で新たな投資機会をもたらすと予想されます。

ハイブリッド証券の高い収益性

債券利回りが過去最低またはそれに近く、FRB(米連邦準備制度理事会)が目先利上げの可能性が低いことを示しているため、投資家は代替収益源を模索しています。ハイブリッド証券は、信用リスクを著しく高めることなく、ポートフォリオの利回りを向上させる可能性を提供することができます。

広範なハイブリッド証券への投資

利回り向上を求めてハイブリッド証券に注目する投資家が増えるなかで、多くの投資家は選択肢がETFまたは投資適格に格付けされた額面25ドルの証券に限定されています。当社では、以下を含むすべてのハイブリッド証券市場を活用するスキルとリソースを有するアクティブ運用マネージャーを通じて投資することが、最も効果的な市場へのアクセス手段と考えます。

投機的格付けハイブリッド証券:信用格付けが引き下げられた発行体に多大な投資機会が生じると予想されます。市場が信用リスクを適正に評価していないと考える場合、当該証券を組入れて高利回りを享受することがあります。発行体は、自己資本を再構築し、持続的な収益力を示すことによって、再び投資適格に引き上げられる可能性があります。
 
店頭(OTC)ハイブリッド証券:米国ハイブリッド証券市場の半分以上は、機関投資家による店頭取引銘柄で構成されています。OTC証券と上場証券の構造の違いは、金利感応度など投資に重要な意味合いを持つ場合があります。

上場ハイブリッド証券:証券取引所に上場しており、主に個人投資家に取引される額面25ドルのハイブリッド証券です。多くは固定利付き永久債で、金利デュレーションは相対的に長いことが特徴です。

米国以外のハイブリッド証券:一部の米国以外の企業は、米国の取引所への上場に伴う登録義務を避けるため、OTC市場においてのみハイブリッド証券を発行しています。さらに、多くの企業が米ドル以外の通貨建てでハイブリッド証券を発行しています。グローバルな機関投資家は、これらの証券に魅力的な投資機会を見出す可能性があります。