ハイブリッド証券は、投資適格社債を上回り、ハイ・イールド債に匹敵する魅力的な長期的リターンを提供し得るほか、分散効果が期待でき、また、発行体のクレジットの質が一般的に高いというメリットがあります。
要 旨
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ハイブリッド証券は、2022年を通じての価格調整を経て、利上げサイクルが終焉を迎えつつある現在、投資妙味が高まっていると考えます。
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ハイブリッド証券は、その相対的に高いインカム水準によって、歴史的に、投資適格社債を上回る優れた長期的リターンを提供してきました。
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ハイ・イールド債の高いデフォルト率は、より高格付のハイブリッド証券市場に対するハイ・イールド債券の相対的なインカム水準の優位性をほぼ相殺します。
上記の内容は、レポートの一部をまとめたものです。
指数定義/重要な開示事項
投資家は当資料に記載された指数に直接投資することはできません。指数の実績は手数料や諸経費等を控除したものではありません。ボラティリティやその他の特性が特定の投資とは異なるため、指数の比較には制約があります。
米ドル建てOTC ハイブリッド証券:ICE BofA US IG Institutional Capital Securities Index は、ICE BofA US Corporate Index のサブセットで、固定金利から変動金利、永久コール可能証券、資本証券を含む米国市場で発行された米ドル建てOTC市場のハイブリッド証券のパフォーマンスを計測。
米ドル建て上場ハイブリッド証券:ICE BofA Fixed Rate Preferred Securities Index は、米国市場で発行された米ドル建ての固定金利証券のパフォーマンスを計測。
CoCo債:2016年12月31日まではICE BofA Contingent Capital Index、それ以降はBloomberg Developed Market USD Contingent Capital Index。ICE BofA Contingent Capital Indexは、米国およびユーロ債市場で公募された米ドル建ての投資適格および投資適格以下のコンティンジェント・キャピタル証券で、最終満期までの残存期間が1ヶ月以上、発行時点で満期まで18ヶ月以上のもののパフォーマンスを計測。Bloomberg Developed Market USD Contingent Capital Indexは、発行体の規制資本比率やその他の明示的なソルベンシー・ベースのトリガーに基づく明示的な株式転換または評価損吸収メカニズムを持つ先進国市場のハイブリッド証券のパフォーマンスを計測。
米国社債:ICE BofA Corporate Master Indexは、米国市場で発行された米ドル建ての投資適格社債のパフォーマンスを継続。
米国地方債:ICE BofA Municipal Master Index は、米国の州、準州およびその政治的下部組織が米国市場で公的に発行する米ドル建ての投資適格非課税債券のパフォーマンスを計測。
米国ハイ・イールド債:ICE BofA High Yield Master Index (格付: B+) は、米国市場で発行された米ドル建ての投資適格未満の社債のパフォーマンスを計測。
米国10債:The 10-year Treasury noteは、米国政府が発行する10年満期の国債。
グローバル社債:ICE BofA Global Corporate Indexは、主要な債券市場で発行された投資適格社債のパフォーマンスを計測。
グローバル・ハイ・イールド債:ICE BofA Global High Yield Index は、主要な債券市場で発行された投資適格未満の社債のパフォーマンスを計測。
過去の実績は将来の投資収益や運用成果を保証するものではありません。本資料に記載された見解や意見は発表日現在のものであり、予告なしに変更されることがあります。また、本資料に記載された市場予測が実現することを保証するものではありません。本資料は、特定の時点での市場環境に関するものであり、投資アドバイスとして依拠すべきではありません。また、特定の証券や投資の売買を推奨するものではなく、いかなる投資のパフォーマンスも予測または描写するものではありません。
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ハイブリッド証券への投資に関するリスク:ハイブリッド証券戦略への投資は、投資した元本全額を失う可能性があるなど、投資リスクを伴います。これらの有価証券の価値は、他の投資と同様に、急激かつ予測不可能に大きく変動する可能性があります。当社のハイブリッド証券戦略は、投資適格未満の有価証券およびアドバイザーが投資適格未満と判断した未格付け有価証券に投資する場合があります。投資不適格証券または同等の未格付け証券は一般的に、高格付けの証券に比べ、価格の変動が大きく、元本を割り込むリスクがあり、また、経済や競合する業界の現実または事実上の悪条件の影響をより受けやすい可能性があります。当戦略のベンチマークには、投資適格未満の有価証券は含まれていません。
デュレーションリスク:デュレーションとは、固定利付証券またはハイブリッド証券の平均残存期間を数学的に計算したもので、金利(または利回り)の変動に対する証券の価格リスクの指標となります。デュレーションの長い証券は、デュレーションの短い証券に比べて、金利(または利回り)の変動に対してより敏感に反応する傾向があります。デュレーションは、満期までの期間に加え、金利の潜在的な変化、および証券のクーポン支払い、利回り、価格、額面、コール機能などを考慮する点で満期とは異なります。ファンドのデュレーションを調整するためには、様々な手法が用いられることがあります。有価証券のデュレーションは、市場要因や満期までの時間の変化により、時間の経過とともに変化することが予想されます。
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